ボーナス返済は設定すべきかどうか?
住宅ローンを組む上で考えなければならない大きなポイントの一つだと思います。もちろん個々人の考えによりますので、何が正解なのかというのはいえませんが、私自身はFPとして住宅ローンのご相談をお受けするとき、基本的にはボーナス返済返済の設定はあまり推奨していません。
なお、ボーナス返済を利用しない代わりに、繰り上げ返済を活用していきましょう。といったお話しをさせて頂くことが多いです。
では、なぜボーナス返済を利用せずに、繰り上げ返済を活用することをおすすめするのか?その理由について見ていきましょう。
そもそもボーナスというものは、基本給のように支払いを約束されてはいません。つまり、支給額は企業が自由に設定することができますし、支給の有無ももちろん自由に設定することが出来ます。
そのため、会社の業績や経営方針によっては、ボーナスが急に減額されたり、支給されなかったりといったことは、当然起こりえる可能性が高い性質を持っています。
そして、ボーナス返済は後から変更することは一般的に難しい性質を持っていることも、大きな難点のひとつです。それらを理解することなく、ボーナスを当てにした返済計画を組んでしまうと、想定外の事態に陥ってしまう可能性も高くなります。したがって、ボーナス返済は利用せず、余裕がでたときに繰り上げ返済を行っていく返済プランの方が、変化の激しい今の時代においてはおすすめできるといえるのです。
繰り上げ返済は、毎月の返済とは別にご自身のタイミングでまとまった金額を返済する方法です。
基本的にはいつでも行うことができ、返済はすべて元本に当てられるため、その分の支払利息が消え、総支払額を効率的に減らすことができます。
ただ、注意点としては最低返済額が定まっていたり、金融機関によって手数料がとられたりすることがありますので、
繰り上げ返済を効率的に活用していくためにも、頭に入れておきましょう。
本記事は動画(YouTube)で、より詳しく解説しています。
文章だけではどうしても伝わり辛い部分もあるかと思いますので、
もう少し詳しく知りたい方などは上記の動画を確認ください。