知られざる金利の落とし穴
理解しておこう。住宅ローン金利の二重構造について
住宅ローンを借り入れる際に、誰しも頭を悩ませるテーマのひとつが、
『固定金利』にするか『変動金利』にするかといった問題だと思います。
固定型と変動型では、それぞれ表裏一体の側面を持ち、また経済動向にも大きな影響を受けるため、どちらにすべきか思い悩む方が多く、
住宅ローン関連のわかりやすいテーマの一つだと思います。
しかし、実はもうひとつ、理解しておくべき構造的な問題があります。
それが、『金利の二重構造』と呼ばれるものです。
一般的には広く認識がされていない『金利の二重構造』ですが、
実は知っているだけで、
後々大きな差が生じる可能性があるほどの、大切な問題といえるのです。
金利の二重構造は、銀行によって多少の異なりがありますが、
一般的には『標準金利』と『サービス金利』と呼ばれているものがそれに当たります。
そして、住宅ローンを借り入れる際の金利には、一般的に『サービス金利』が適用されます。
詳細は少し難しいので、簡単に説明すると、標準金利は『銀行のベース金利』であり、サービス金利は、『ベース金利よりサービスした(低くした)金利』といえるでしょう。
したがって、”サービス期間は、いつまで継続するのか?” といった部分は、
しっかり理解しておく必要があるといえます。
また、サービス金利から標準金利までの金利の戻り方等は、銀行によっても異なりが存在するため注意が必要であり、一般の方がこれらすべてを踏まえて判断するのは非常に困難であるため、やはり専門の窓口に相談するのが賢い選択といえるでしょう。