医療保険はいくら必要?
気になる高額療養費制度の落とし穴とは
任意加入の医療保険は、どこまでの範囲で、どのくらい備えておけばいいのか、頭を悩ます方も多いことでしょう。
その理由の一つに、高額療養費制度の存在もあるといえます。
高額療養費制度の内容は後述しますが、
結論からいえば医療保険での備えは、ある程度必要となる方が多いです。
しかし、だからといって、
あれもこれもと加入しすぎても月々の負担額が増してしまうことになります。
医療保険で適切な備えを準備するためには、
まずは高額療養費制度の適用要件を理解しておく必要があるといえるでしょう。
高額療養費制度とは、1ヵ月に支払った医療費が、所得などに応じて設定された自己負担上限額を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度のことを指します。
ちなみに、日本は国民皆保険なので、ほぼすべての方がこの制度を利用できるでしょう。
例えば、負担上限額が9万円で、一か月間に負担した医療費が20万円だった場合、
高額療養費制度が適用され、11万円の払い戻しが行われます。
しかし、月をまたぐ入院で、二か月間で自己負担費用がそれぞれ10万円だった場合は、合計で2万円しか払い戻しの対象になりません。このように、必ずしも万能ではなく、また入院が長引けば治療費以外の出費も増加するため、ある程度は医療保険でカバーしておくことが大切となるのです。